大雨の時の日の夜8時ごろ、突然チャイムが鳴った。何だろうと思って出ると、アパートの下の階の人だった。
「テレビ、つく?うちのテレビ、つかないのだけど、一回お宅のテレビでやってみて。」
私がテレビをつけると画面が表示されなかった。子供が
「さっきもやってみたけど、つかなかったよ。」
と言った。私が下の階の人に
「つきませんでしたよ。」
と返事した。
「やっぱりつかないんだね。娘に電話したらつくといっていたから、アパート全体でつかないんだね。」
下の階の人は納得して帰っていった。そのとき、共同廊下の照明器具も消えた。私は何か起こったんだと思った。
次の日、子供が学校に出かけるとき、隣の人に会った。隣の人が
「テレビ、つきますか。」
と言った。私が
「ついたりつかなかったりしますよ。」
と言うと、隣の人が
「かみなりのせいですよね。下の階の人が8時ごろ管理会社に電話してくれるって。」
「ありがとうございます。」
結局、テレビは8時を待たずに全チャンネル表示されるようになった。近所の付き合いが希薄になったと言われる時代、わたしのアパートでも挨拶だけになっている。こういう時に緊急事態で会話ができるのはまだ大丈夫だと思った。しかし、下の階の人は隣の人がいるけど、隣の人が入ったばかりなので言いにくいのかと思った。実際にこういうこともあった。
ある日、ポストに手紙が入っていた。用件は「布団をたたく時間を3時以降にしてくれませんか。私が2時に洗濯物をしまうのでそれ以降にしてくれませんか。もし言いたいことがあれば言ってください」というような内容だった。先ほどの下の階の隣の人からだった。その人は奥さんが外国人のようだった。外国には布団をたたく習慣がないのかもしれないと思った。結局、布団をたたくことをやめた。奥さんに謝ることも考えたがそのまま様子をみた。
そのあとにこういうこともあった。主人がベランダのタイヤに覆ってあるビニールシートの上にたまった雨水を下に落としてしまったら、
「さっき、水が落ちてきたような。」
と奥さんが言ってきたそうだ。主人は
「すみません」
と謝ったそうだ。
その後、挨拶はするが、これ以上トラブルを起こさないように気をつけている。ベランダを掃除をするときもなるべく水で流さないように気を付けて、デッキブラシで磨いた後雑巾で拭いたりしている。
そのほかに騒音や洗濯物などを落とさないように気を付けている。主人がアパートを契約するときに、仲介業者の人が「うるさいと言っていたらアパートには住めない。」と言っていそうだ。それはあてはまるかもしれない。

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