アパートに住んでいたころのことを思い出すと、楽しいこともありましたけど、つらいことも思い出されます。アパートが立ち並ぶ地方都市に住んでいたころです。4階建てアパートが十数棟あり、半分は新築で半分はまだ建て替え前の古いアパートでした。私は古い棟にすんでいましたが、戦後好景気の中建てられたのではないかと思われるくらいの古さと狭さでした。どう見ても後から改装したであろう、お風呂場と様式トイレ。狭くて入りづらかったのを今でも覚えています。ただ、マンションサイズではなかったので、畳1畳が広く、同じ6畳でもマンションより広く感じました。

 こんな大規模なアパートでは、共同作業も多く、春の花見、夏の草取りに始まり、諸々の役決めなど、年中行事がやたら多いんです。これも昔からあるアパートだからでしょう。マンションだったら、その点は管理人さんがやってくれることもあるでしょうから、もっとすることが少ないでしょうけど。

古いアパートには、長年住んでいる方が普通、顔を利かせてるので、その人に従わないわけにはいきません。その人がたまたま夫の仕事関係の人であればなおさらです。私はゴミ捨て場の掃除の仕方で注意を受けました。それくらいは、次から気をつけますで、終わるんですが、会合の際の長話には本当に嫌気がさしました。だいたい、夕方7時ごろから近くの集会場に集まって次の行事や注意事項やら話をされます。決まった話は1時間程度で終わりますが、その後、長年の奥方様の話がそれから延々と続くんです。ただのおしゃべりです。「お先に失礼します。」とも言えず、みんな若い人がじっと座って聞いていましたね。今だったら、誰かが「お疲れ様でした~」と言って、帰ってしまうんでしょうけど。その時は言えなかったですね。

アパートの4階に住んでいて、ヒヤッとしたこともありました。子どもが2歳くらいの時です。エアコンの室外機をベランダに置いていたんですが、ベランダ側のサッシのカギをかけていたのにもかかわらず、いつの間にか自分で手が届くようになり、カギの開け方がわかったんでしょうね。子どもが外に出て行ったんです。私はしばらく気づかずにいましたが、外を見たら、子どもが室外機の上によじ登ろうとしていたんです!もう、その時は心臓が止まるって、このことか!と思いました。室外機に登るとベランダの柵より体が上に来ますから少しでもよろけたら、4階からまっさかさまです。私は叫びたくなる気持ちを抑えて、しずかにベランダに行き、脅かさないように前から子どもを抱きしめました。

その後、カギを二重にし、ベランダに網をかけました。時々、窓や網戸を開けて転落する子どもの事故を聞きますが、子どもは昨日できなかったことが今日にはできるようになるので、油断できません。ほんと、忘れられない出来事でした。その2,3日後、私がベランダで洗濯物を干している時に、今度は子どもがカギをかけて、私が ベランダに閉じ込められたこともありましたね。となりの人を呼んで、開けてもらいましたが。

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